目から鱗!日本語動詞の終止形の話
今日は大学の授業で習った「日本語文法」の新説について書きたいと思います。
皆さん、動詞の終止形と聞くと、どういうイメージを持ちますか?
「書く」「起きる」「読む」「投げる」・・・
おそらく高校までの国語の授業ではこう習っているはずです。
終止形とは、現在の動作を表す。
英語なら現在形を用いた以下のような文章はそれぞれ、話し手(私)が「今」している状態、もしくは日常的にしている状態を表しているはずです。
I write.「私は書く、書いている」
I wake.「私は起きる、起きている」
I read.「私は読む、読んでいる」
I throw.「私は投げる、投げている」
※なんとなく正しくない英語ですが、便宜上上記のように書きました。
しかし日本語では違うらしい。
「書く」「起きる」「読む」「投げる」
上記のような形が、日常生活のどのような場面で使われているのか、ということに着目してみればわかりやすいと思います。
①
A「ねえ、書いたの?」
B「書くよ」
②
A「早く起きなさいよ」
B「うーん、今起きるよ」
③
A「これ読めば?」
B「読むよ」
④
A「どうせまた投げるでしょう」
B「ああ投げるよ」
お分かりいただけるように、日常生活で「終止形」が使われる場合、まだその状態、動作に至っていないさまを表すことがわかります。
これは面白いと思います。
動詞の「書く」のような形は、日本語動詞では最も基本的な形だと思うのですが、その形であらわされるのって実は「未来形」なんですね。
こういうのって興味のない人には全く何が面白いのかわからないと思うのですが、私は結構好きです。
今後も同じような面白い話を聞いたら記事にしていきたいと思います。